アセアンで働くということ。2年で1000万円貯金が出来る!?
日本人のアセアンで働く価値
皆さんが思っている以上に非常にある
シンガポールで月収50~55万。
2年で1000万円貯められる現実。
(2015年10月16日に東京で行われた弊社社長土屋のセミナーの内容を抜粋してご紹介いたします)
今日は、アセアン人材セミナーとうことで、
「開業資金が6倍のスピードで貯められる」
というお話をさせていただきます。
アセンティア・ホールディングス代表の土屋です。
簡単に自己紹介をさせていただきながら、実際の今のアジア、アセアンの話と、開業資金の話をさせていただきたいと思います。
先ず私は、ほとんど日本にいない生活をしております。
日本に来るのは1.5ヶ月から2ヶ月に1度、それ以外は、月のうち2週間はシンガポールにおり、それ以外はアセアン中を飛びまわります。
シンガポールに進出した顧客企業は、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、香港と次々出店するものですから、私もアセアン中を駆け回っています。
開業準備の資金をどうためるか?
というテーマですが、日本で働いて開業資金を貯めるおつもりでしょうが、『海外で働く』という選択肢を取るとどうなるのか?をお話させていただきたい。
私自身は大学を卒業後、商社で3年間勤務しました後、情報会社「ベンチャー・リンクに入社しました。
やってきたブランドはこちらにあるとおり
私が入社した時に、フランチャイズの仕事をベンチャー・リンクとしてスタートしましたので、全てほぼゼロから立ち上げをやってまいりました
サンマルク
今はカフェが500店舗になりましたが、
当時(1991年)岡山にレストランサンマルクが2店舗の頃からご支援し、3年で180店舗ほど広げて、ジャスダックに株式上場。
次に取り組んだのが、焼肉の牛角
こちらは三軒茶屋に1店舗のときからのお付き合いです。
飲食ではないが車のガリバー
このようなフランチャイズものの展開のお手伝いを
それぞれのフランチャイズ本部の発展と成長を一緒にやってまいりました。
サンマルクの株式上場の年。1995年。私自身もプライム・リンクという会社をベンチャー・リンク70%、自分で30%出資し、設立しました。
プライム・リンクは、それまでずっと展開してきたフランチャイズブランドに加盟するという会社です。
・サンマルク
・ガリバー1店舗
・牛角 阿佐ヶ谷、中野、川越などなど9店舗加盟
・とりでん
・高田屋(蕎麦居酒屋)
・銀のさら(宅配鮨)
などに、自分で加盟し店舗展開する会社です。
色々なブランドをプライム・リンクで展開しました。
複数のブランドに加盟し、ノウハウをミックスしてさらに凄いものを作り上げるということをしておりました。
牛角というブランドは、本社は小さくて社員が15名しかいません。
一都三県は本部が直接展開するが、それ以外の地方都市は、牛角の本部はしないという方針になり、青森から九州までの地区本部をプライム・リンクがすることになりました。
プライム・リンクの直営牛角で70店舗 傘下のFC加盟店430店舗の500店舗体制となり、創業6年で、2001年に上場しました。
当時、フランチャイズ加盟店だけで上場するというモデルは、最初だったのではないかと記憶してます。
その後、2006年に退任し、アメリカに渡ってフランチャイズの勉強をしました。
勉強を経て2009年に作ったのがアセンティア・ホールディングスです。
2年前に出版もしました。
アジアの飲食がどれだけ魅力的かということ
アジアの飲食の現状が分かる本を出そうということで出版しました。
JETRO
日本政府の機関 日本から海外に出たい会社の支援・サポートする組織ですが、2011年にサービス業の支援を始めることになり、コーディネーターを依頼されました。
飲食・サービス業のコーディネーターの第1号だったそうです。
以上のように、もうかれこれ25年、日本の飲食とフランチャイズにかかわってきていることになります。
ちょっと環境を見てみましょう。
皆さんは日本で外食やその他を開業しようとされています。
私がプライム・リンクを創業したのは1995年
飲食のベンチャー企業の第二世代とでも言う時代です。
しかし、今や飲食ビジネス 三重苦
・95年アルバイト650円 今は1000円超えている
・当時最高29兆円の市場がシュリンクして25兆円になっている
・人の数、胃袋の数少なくなれば 当然下がる
今でも勝っている飲食、飲食業態は沢山あるでしょうが
実際にはマーケットはどんどん縮小している
日本の人口
特に、生産年齢人口 15~64歳
1990年から減り続けている
外食産業の市場規模は、生産年齢人口にシンクロしているのです。
日本だけの市場を見ていて本当に良いのか?
5年前に懐疑的になりました。
アジアに行ったほうが成功するのではないか?
アジア各国の人口ピラミッドを見てみましょう。
青が男性、赤が女性です。
どの年齢層の人口が一番多いのか?15歳~20歳です。この国は世界人口の4位 インドネシア
2億8000万人 という莫大な人口がいるというのがインドネシア
ベトナム
人口は9000万人 ベトナム戦争の影響でベビーブームがあり、日本の団塊世代のように膨らんでいる世代があります。
人口2500万人のマレーシア
0~5歳が一番多い 2078年まで人口が増え続ける人口構造
タイ
人口構造が若い人が少なくなっているが、陸続きのミャンマーやラオスからの流入があるので、あまり心配していません。
日本の外食は沢山出店しています
中国 13億人
現時点で世界ナンバー1
しかし、一人っ子政策の影響で若い人が減っている
インド
10年以内に中国の人口を抜くインド
ただインドの場合はベジタリアンが多い、宗教上の理由があり牛を食べないなど事情はあるが莫大なマーケット
シンガポールはアジアの国の中では高齢化した国
人口は550万人、東京23区のような大きさに550万人住んでいる
中華系が人口の70%。残りがインド系、マレー系、そして欧米系
シンガポールは経済大国 GDP 一人当たりGDPは日本を抜いている45,000米ドル
私はこのアセアンで
シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、台湾、香港で22社をお連れし、52店舗事業展開をしている
そのうちの一つ
広島のとんこつラーメン屋さん「バリ馬」
シンガポーリアンが一人客単価20ドル。
このラーメン屋さんでは、20ドル+サービス料10% セルフサービスの店は着かないが10%サービス料付く、消費税7%付く
1700円1800円でラーメンを食べる
それがシンガポール
焼き鳥でも
東京白金の「酉玉」という焼き鳥やさん
客単価9000円 予約が取れないほど一杯です。
香港
香港もいびつな形 750万人
シンガポールとともに、アジアの経済的な覇権を争う二国
香港は世界で一番家賃が高い
タイムズスクエアの裏に28坪450万円の家賃で出店しました。
450万円と言うと、「売り上げですか?」と聞かれるのですが・・家賃です。
月に2500万円売っているので、家賃450万円でもペイはしている
これが私たちの日本の人口ピラミッド
男性も女性も65~70歳が一番多い
駒のような形で若い方がどんどん減っている
若い人が多いとどういう国になるのか?
経済が活性化するのです
仕事をし始め、お金を稼ぎ始め、ものを買い始め、飲食もするし
人の数イコールパワー
若い人が多ければ多いほど、これから成長する
日本で飲食するなら一番人口が多い65歳70歳向けの業態
このかたがたがどれくらいの頻度で飲食利用するか
どれだけの量を食べるか
疑問なので、その辺も考えたら
こちらは台湾
親日で日本企業にとってはビジネスしやすいのが台湾と言われていますが、人口構造はいびつです。
これは30歳以下の人口が各国どれくらいいるか?
若い人がどれだけいるか?を国際比較したもの。
赤いラインからシタが30歳以下
30歳以下の構成比率が一番高いのは、
70% というフィリピン 10人のうち7人が20代以下
インドネシアも65%
タイでも55%
アセアン6カ国合計しても実に60%が30歳以下
日本はどうか?35%という状態
これを見ても、アジアがどれだけ若いか
実際に行かれると、活気が違う。
後で話しますが、日本と違ってシンガポール人は将来に対する不安が全くない
だから稼いだ金を全部使う
シンガポール人はもともと家で食事を作らない
飲食のマーケットはすごいものがある
アジアの中間層
人口は多いけど、お金持っているの?
そのくらいの単価で外食持っていくと成功するの?
中間層 世帯年収400万円くらいがどうなっているのか?
どんどん増えている
アジアの中間層 世帯年収400万円暮らすが増えている
普通に飲食するし、ものも買うし
90年から比較し6.5倍中間層が増えました
400万円くらいの世帯年収 2008年8.8億人
普通に飲食できる
みなさんインドネシアってどんな国?
何処でも日本も変わらない シャネルもルイ・ヴィトンもある 日本と変わらないと思う
欧米はともかく「アジアは貧乏でしょ?」ではないのです
アジアの中間層の推移は2010年9.4億人 2020年20億人になる
日本の人口の20倍の人がいる
富裕層人口
500万円超 2020年には2.3億人
富裕層が生まれる
日本は500万円超はほとんど変わらない
2000年に2000万人が2020年に2.3億人
「アジアで働く」というのもひとつも選択肢
非常に大きなマーケットで働くと良い経験
シンガポールは日本よりも経済大国なので給与も高い
先週採用した方 女性38歳 短大卒業 飲食経験3~4年 月給45万円
シンガポール政府はシンガポール人の雇用維持のためにシンガポール人よりも高い水準ではないとビザが取れない
5000ドル~6000ドル 45万~50万円出さないとビザが出ない(1シンガポールドル=85~89円)
シンガポール人は15万20万で採用できるが
在シンガポールの日本飲食店は日本人を求めている
日本人がいないと業態上まずいケースもある、お客様が「この店日本人いますか?」って聞いてくる
日本人がいる店は本物という風潮がある
すし屋でもラーメン屋でも日本人のむこうで仕事をする価値が沢山ある
日本人のアセアンで働く価値というのは
皆さんが思っている以上に非常にある
5000ドル5500ドルで給与出している
経済大国だから家賃も高い?
確かにシンガポールは家賃が高い(と言っても東京並)
ワンルームマンションが無いので、3LDKを3人で等ルームシェアしている
その場合、一人1000ドル 8万円位
一人で一軒借りると郊外で10万15万
給与が45万~50万、家賃が8万円という生活です。
全てが高いのか?というと、シンガポールは家賃が高い、お酒も高いキリン生ビール 8ドル 700円だが、それ以外は大概安い
フードコートでは1食3ドル250円
タクシー初乗り4ドル
地下鉄1区間20円
生活大変ではないかと思われるが、家賃以外は全て安い
そういうところで生活し、高い給与いただいて
飲食店で働くなら賄いも出ますから、2年働いて3年働いて
海外経験し、アジア経験しお金貯めて、日本で開業するもよし、アセアンに残るもよし
ビザは2年ですが、更新の際に皆さん「もう少し居たい」ですと言います。
サラリーマンで赴任された方も2年居て一旦帰って、しばらくして会社を辞めてシンガポールで事業立ち上げているという人も居る
住みやすいし事業もやりやすい
シンガポールはそういう国
独立する資金ためるのに良い環境
英語について、赴任当初は最初誰も英語しゃべれない
しかし店のオペレーションも全て日本語ですので、仕事には困らない。
ただ地元のスタッフとのコミュニケーションは英語になるので、自然に話せるようになる。
例えば37~8歳のまったく話せない男性が、1年で普通に生活、3年でビジネス交渉もできるようになる。
そういう生活では英語も覚えられる
次は親日度合い
「日本に行きたいですか?」というグラフ
シンガポール人は、77%がとても行きたい
6割7割がとても行きたいと答えている
(JETRO調べ)
日本政府は、外国人観光客増やすという政策
タイもベトナム、インドネシアもフィリピンもビザなし観光がOK
観光客 今年(2015年)は1900万人くらいになる見通しである。
実は、外国人観光客が増えれば増えるほど、世界で日本の飲食はやりやすい
ワタミさんが観光客向けのブランドを作ったり、日本の外食はインバウンドに熱心だが、観光客は観光客なので旅行が終われば皆帰ってしまうので
大きなチャンスはむしろその後にやってくる。
日本で「本物」を食べることによって皆気付くんです。「あ、今まで地元にあった日本食は、本物ではなかった」と。
銀座で本物の鮨を食べたら、「Akira あの銀座の鮨の味をこちらに持ってこいよ」と言うことになる。
日本の外食にとっては本当に追い風。本物を世界中のみんなが求めている。
これは、例えて言うと
『昇りのエスカレーター』に乗っているようなもの。
つまり、放っておいたら勝手に2階に上がっていくようなもの。
進出する日本企業も5年前から3倍4倍に増えている。どんどん飲食店も進出している。
JETROの「世界中が日本食好き」というデータがあります。
世界中の人たちが一番好きなのは日本食
だから世界に出て行くには追い風なんです
アメリカではイタリアンが一番で他は全て日本食
世界の人が日本食を求めているし、食べたいと思っている
農水省によると、世界には88,700店舗の日本食レストランがある
そのうち日本人がやっているのは10%以下だという。
他は全てローカル(現地の外国人)の経営
今は、看板に『日本食』を掲げるだけで儲かるのが事実なのです。
7月にパリに行きました。
「さぬき」といううどん屋。てんぷらうどん2500円。
食べたが無茶まずい
ラーメンと餃子 2350円
無茶まずい
しかし、パリジェンヌが髪かき上げながらラーメン啜っている
これが現実。
WELCOME みんな求めている
海外の人は知っているので
何が好きか
何処に行っても外さないのは「鮨」「てんぷら」
日本で何店舗あるかは関係ない
本当の日本が来たであれば良い
サービス産業進展度
経済発展すればするほどサービス産業比率が高くなるというグラフ。
インドネシア47%
タイ 46%
ベトナム 44%
日本は75%
アメリカ82%
アメリカのGDPの82%がサービス産業
まだまだアジアは伸び代があるよ
まだまだサービス産業は成長の余地があることが分かる。
日本から飲食店舗が出れば出るほど
日本人が必要になります
日本人のアセアンで働く価値
皆さんが思っている以上に非常にある
シンガポールで月収50~55万。
2年で1000万円貯められる現実。
先ず一度、シンガポールやアセアン各国のリアルな現実を、観光ではなく、ビジネスとい目線でご覧になる機会を早急に作る必要があると思います。
私の方からは以上です。
この後はご質問を受けながら進めさせていただきます。
(以下質疑応答に続きました)
人材に関するお問合せ、(本情報は2015年の情報です。現在はコロナの影響もあり事情は大きく変わっています)
2015年10月16日(金)
店舗そのままオークション提携セミナーでの講演から抜粋
株式会社アセンティア・ホールディングス