ザッポスの奇跡ー良い本です。
Tweet Check2010年 2月 23日 (火) 社長ブログ by Akira Tsuchiya
ある人の紹介で「ザッポスの奇跡」(東京図書出版会)を読んだ。
ザッポスとはアメリカのあるネットショップの企業の名前だ。
昨年アマゾンに買収された。
アマゾンとは全く逆の路線でネット企業として成長している。
アマゾン、徹底したIT化により企業成長
ザッポス、徹底した理念、人間重視、サービス重視のIT企業。
1995年に私が創業した会社は、創業とほぼ同時に理念を掲げた。
「感動共有業」
理念なき企業に成長なし
利益なき企業に存続なし
当時の外食産業では異例の理念だった。
この理念が周りの企業に影響したのは言うまでもない。
企業理念中心の経営を行った。
2001年には上場も果たし、当時のほど最短記録(6年2ヶ月)に近い期間での上場だったように思う。
その時、こんな企業を作りたいと思い、常にバイブルにしていたのが「破天荒」
(サウスウエスト航空)という本で(以前にブログにも書きました)常に机において何度も読み返した。もうボロボロだ。
ハーブ・ケレハーの人間味あふれる経営に憧れた。
今回この「ザッポスの奇跡」を読んで久しぶりに当時の熱い思いが蘇った。
この会社が行おうとしていることは、まさしく私のやりたい事。
今もそうだが、当時も同じ思いでこのような企業を作りたかった。
読んでいく度に、(失礼だが)自分とここまで同じ発想で経営している経営者がいるのかと、
是非CEOトニー・シェイに会ってみたくなった。
これからの時代、企業経営の成長の源泉は、人であり、その基軸となる企業理念が重要であることはいうまでもない。
毎日の社員の業務の拠り所、企業が最終的な判断を行うときの拠り所。
付け焼刃的な理念も多い。
この理念というものは他社のものを真似ても駄目だ。
経営者が心底、心からそう思っていないと、ハリボテだ。
立派な理念を掲げても、経営者の自己満足に終わってる企業も多い。
こと、理念に関しては、本音と建前はない。
必要なのは本音のみだ。
経営者の人生感、今までの生き様をそのまま理念に注ぎこむのが良い。
真似てはいけない。借りてきてはいけない。思ってもないことを掲げてはいけない。
本音でないといつかは取り繕った表面(建前)が剥がれるからだ。
社員もついてこないだろう。
カッコいい理念である必要はない。
そう、そこに経営者の 思い さえ入っていれば。
ありがとうございます。
石塚様
アセンティア・ホールディングス
土屋