【社長Blog】マネジメント職人になるな!
Tweet Check2016年 11月 19日 (土) ニュース&プレスリリース, 社長ブログ by Akira Tsuchiya
マネジメント職人
以前に手がけていたサンマルク。
創業者が初期の頃に「職人総上がり」という状況に陥ったことが理由で、職人いらずの飲食店を手がけるようになった。
職人総上がりとは、いい合わせたようにある日突然、キッチン社員が全員店に出てこなくなることだ。そしてそのまま退職する。
ここでいう職人とはなにか?
職人=クラフトマンシップのような 良い意味で使われることもあるが、ここでは悪い意味であえて使う。
料理人=職人ではない
凝り固まった発想で、変化、改革、改善を嫌い、既得権にはじまるあらゆる権利を主張し、
自分がいないと店も企業も立ち行かないと思い込んでいる人たち。
自分がいないと店が回らないだろう。だから言うこと聞け、という主張でマネジメントと対立する。
経営サイドと店舗キッチン(現場サイド)の対立だ。
飲食でない普通の企業の場合でも、これは起こりうる。
経営層と 中間層だ。
この部署は自分がいないと成り立たない。
自分が辞めると部員全員が辞める。と思っていて、経営陣と対立する。
中枢の事業部であればあるほどマネジメント職人が出やすい。
「自分がいないと会社は困るだろう」
全体最適思考ならぬ、部分最適思考の人間が部のトップに立つとこうなる。
海外においてはその傾向がさらに強い。
海外子会社社長、日本では部長クラスでも、海外では社長だ。
取引先もペコペコする。
日本では感じられなかった感覚であり快感。。。
権力や環境は人をおかしくし、本来のマネジメントの姿から歪曲されていく。
人間とは、環境に影響される生き物であり、それを避けることはできない。
良い環境にも悪い環境にも影響されていく。。。
海外にいると、どのような人物が海外赴任させる人物として適任かと聞かれることが多い。
「外国語ができる人間より、社長の分身」
之に尽きる。
AssentiaHoldings Pte.Ltd.
Akira Tsuchiya