【社長Blog】二つの海外展開戦略

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2017年 2月 5日 (日) ニュース&プレスリリース, 社長ブログ by Akira Tsuchiya

日本食は2016年、現在99,000店舗世界中にあるらしい。
年を追う毎に増えていく。

「和食」というものが、世界文化遺産に登録されて、その数は一気に増えているようだ。
世界に日本食が広がることは嬉しいし、ビジネスチャンスがどんどん世界に広がっているとも言える。

すし、天ぷら、ラーメン、、、いろんな日本食が世界に広がっていく。
実際に今日、2017年1月2日 フランスのパリにいるのだが日本食の店舗数が本当に増えている。

ビザの解禁と円安誘導とによって、海外からの旅行客は増える一方だ。
今までのように東京、京都、大阪のような大都市だけでなく、昨今は地方都市へ、その広がりを見せている。

様々なプラスの要因を持って日本の飲食企業が世界へ出ていくチャンスが広がってきた。

大企業だけでなく、中小企業(地方都市で5店舗くらいしか展開していないような企業)でも世界に出ていっている。

大きな戦略的にはふたつ。

自社の業態がどのような業態かを分析する必要があるが、

・仏のLVMH(モエヘネシールイヴィトン)のようなブランドホルダー展開戦略
・米のマクドナルドに代表されるフランチャイズによる展開戦略

前者の展開はミシュランのような星の評価を頂いているようなブランド店舗の展開戦略だ。
各国の企業と合弁会社を立ち上げ、人を派遣し、ブランドを守りながら展開する戦略
ただ展開できる店舗数は少なく、スピードも遅い。

後者はアメリカが企業が得意とするチェーン展開戦略、オペレーションを仕組化し、誰でもできるオペレーションにして、一気に店舗数を出していく戦略。

展開戦略として、どちらかが正解でどちらかが不正解ではない。

アメリカ企業が後者の戦略をとるのは自国の歴史、文化に根ざすところが大きい。
アメリカ合衆国は建国からまだ200年ちょっと。自国の文化もヨーロッパ諸国や、中国、日本に比べると少なく、浅い。
「食は文化」と言われるが、当然歴史の浅い国に深い食文化が根ざしている事例はあまりないだろう。

アメリカの飲食企業は 食から事業を見るのではなく、事業(フランチャイズ等のビジネス スキーム)から食を見る。

かたや日本はどうか?

なまじっか国の歴史が長く、食の文化が深く、バリエーションが豊富であり、各国の食のアレンジ能力にも長ける。

だから
日本の飲食企業では 食から事業(ビジネスやフランチャイズ)を見る。

どちらが良いか、という議論ではないが、この違いは非常に大きい。
仕組化の完成度も展開のスピードも根本から変わってしまう。

世界中にアメリカの食のチェーンが一気に展開しているのに、日本のチェーンが展開しきらないのは、ここによることが大きいのではないか?

食に関する仕組化が下手。
食にこだわりを持ちすぎるがゆえに妥協しても良い部分を妥協しない。
それが足かせになり、世界でスピーディーな店舗展開ができない。

ミシュランホルダーのような店舗はLVMHの戦略で展開すれば良い。
店舗にこだわり続けて、少数展開する戦略だ。

 

これは「食」の分野だけに限らないかもしれない。

文化のある国が、その文化が新しい発想の足かせになる事例。。。

「日本からアメリカまでいくのに1日で行け!」と言われて船で行く人はいない。

何をゴールにするのか? 何をゴールに事業展開するのか?

それが大事ということだ。

AssentiaHoldings ,Inc.
Akira Tsuchiya


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