【社長Blog】食のマズロー!
Tweet Check2021年 1月 5日 (火) ニュース&プレスリリース, 社長ブログ by Akira Tsuchiya
2020年、コロナで何もかも全てが大きく変わった1年だった。
食の世界も大きく変わった。
飲食業界も外食産業も。
人間は食べることを止められない。
生きていくためには栄養が必要で、主たる栄養源は口から摂る食物だ。
ただその食べるという行為の意味が、ここ数年に渡って大きく変わってきた。
1,原始時代、食べることは生きること、生きるために食べていた。お腹いっぱいになればOK。
2,食べる物の安全性に関心。生命に危険な食べ物は何なのか?食物を食べて死んでは意味がない。
3,食べるときにどんな環境で食べるかに関心。人と人のコミュニケーション、受けるサービスに関心が集まった。人とつながっていたい欲望。
4,有名なところで食べたい、高級なところで食べたい、ミシュランで食べたい。自己を認めてほしい、
そんな私を見ての自己承認の欲求。
5,健康のために食べ物を選ぶ、食べ方を選ぶ。食べる量を選ぶ。健康になりたい願望。
よく考えれば、これこそまさに食のマズロー。
それらを提供する店舗はどうあるべきか?
生存欲求 生きるための食べ物を提供する場所
安全欲求 食べて安全な食物を提供する場所
親和欲求 人と出会える、コミュニケーション、サービスを求める場所
承認 欲求 味、最高の食材、ミシュラン、そこにいる自分を見てほしいという自己承認してもらう場所
自己実現欲求 食と健康。健康になれるものを提供する場所。食べるほどに健康になる場所
食は十人十色。食生活も大きく変わってきている。
みんなで同じものを食べる文化から、個食の時代。
一人一人が別のものを食べて、一緒の食事時間を過ごすという時代。
カスタマイズ(顧客側からの能動的アクション)という発想があるが、これからはパーソナライズ(提供者側からの受動的アクション)
特に顧客側の知識が弱い場合、顧客側は提供者側にそれを求めていく傾向がある。
健康に対しては特にそうだろう。
何を食べたいかより、何を食べるべきか。
健康に良い食物はなにか、全体的な知識を持っている人は多い。
自分の健康、体調、特性にピッタリ会った食べ物は何なのかを知っている人は少ない。
だからこそ、食の提供者側からの知識提供、パーソナライズが必要となる。
アメリカにクローガーという大手スーパーマーケットがある。
このスーパーとしてのあり方が面白い。
処方’食’という考え方を持っている。
例えば、病院では診断の後に処方箋が出される、その処方箋をもって薬をもらうのだが、
食事=健康と考え、一人ひとりが何を、どのように料理して食べることが、自分に良いのか、体にあっているのか、をスーパーマーケットの入り口で、それこそ処方し、処方食を提示してくれるのだ。
2020年、世界においてコロナ禍で健康に対して深く考える人が増えた。
健康の大切さを知り始めた。
生きるとはなにか?死ぬとはどういうことか?
未病対策、健康寿命。
寿命が長くなっても、健康な状態で生活できないと長生きする意味がない。
食べることの意味が変わってきている。
食べることの意義が変わってきている。
個食の時代、パーソナライズ、健康etc
これからの「食と健康」の明日はどっちだ?
そして、最近流行りのSDGsとはなにかというと、
難しく考える必要はなにもない。
「地球が健康で居続けること」なんだろうと思う。
アセンティア・ホールディングス
代表 土屋