日本+ASEANで人口ピラミッド作りました
Tweet Check2015年 10月 17日 (土) ニュース&プレスリリース by nobu
TPPがもたらす人口構造
アセンティア・ホールディングス調べ
TPPの大筋合意を受けて、今週早速、農業や水産向けの説明会が霞ヶ関では多々開催された。
マスコミ報道ではTPPの恩恵について、ついつい食品の輸入にフォーカスされがちであるが、私たちはTPPによって開かれるマーケットについて、もっと目を広げなければならない。
多くの経営者の皆様は、日本の少子高齢化を実感し、
「先進国は皆、高齢化が進んでいる」
と勘違いをしている。
現実に目を向けると全く違う世界が広がっているのです。
高齢化が進むのは日本と中国など一部だけなのです。
アメリカもイギリスもフランスも、欧米大国は少子高齢化を克服し国力の根源である人口を増加させるように出来ていたのです。
私が学生の頃は、日本の人口はアメリカの半分。それが当たり前に続いていました。
しかし2050年予測では日本は人口1億人、アメリカは4億人なのです。(国連予測。日本は悲観的予測で1億人、アメリカは楽観的予測で4億人)
2050年。
何歳になっていますか?
私は85歳で、たぶん生きているでしょう。ビジネスの第一線は退いているかも知れませんが、ビジネスになんらか携わっているはずです。
アメリカの人口は減少知らずで、伸び続けます。
イギリスもフランスもなのです。
100年先を見た国家建設という視点が、日本の戦後政治には見られなくなってしまっているのではないでしょうか?と、政治批判や政治悲観をするのは簡単ですが、問題は解決しません。
問題は、自分の会社はどうするか?ということなのです。
日本がどうなろうが、自分と自分の会社はどうするのか?
TPPは100年先の国家建設のものであると思うのです。
ゆえに私たちは今回のTPPをもっと好意的に積極的に取り込む視点を持つべきだと思うのです。
TPP参加12ヶ国の2015年の人口合計は、8億1100万人。
そして15年後の2030年には、人口9億人弱に増加することが予測されているのです。
人口減少に陥った日本ですが、TPPで得られる市場を自社の市場と捉えるのであれば、まだまだ市場は伸びるのです。
ただTPPの成立までには少し時間がかかります。
そこでもうひとつの視点は、ASEANです。
本当はアジアと書きたかったのですが、日本嫌いの近隣国を除いた経済圏ASEANを見ると、また違う予想が出来るのです。
ASEANと日本を合計した人口ピラミッドを作ってみました。
合計人口は2015年現在7億6300万人。
2030年には8億4400万人に増加する市場なのです。
若い世代が大量に存在する市場なのです。
日本とTPP、日本とASEAN。
その昔、
明治大正の日本人が「目指していた世界」なのではないかと思います。
100年経って実現する時が来ているかとも思います。