本日、訪日外国人3000万人突破
Tweet Check2018年 12月 18日 (火) インバウンド, ニュース&プレスリリース by nobu
訪日外国人3000万人時代
訪日外国人がついに今日、年間3000万人の大台に乗る。
2020年の4000万人は射程に完全に入った。
最早、外国人が街に歩く姿は一般化した。
例えば、東京都新宿区は住民登録をしている区民の12.5%が外国人である。
この傾向は、各地で今後益々加速する。
ラーメンに異変
さて、訪日外国人消費動向調査が四半期毎に発表されているが、その中で弊社が注目しているのが、「好きな日本食」の統計結果である。
2014年にラーメンが好きな日本食1位を獲得して以来、その地位を不動のものとしていたのだが、2018年になってどうもその勢いに陰りが見えているだ。
1~3月期では3位に後退し、4~6月で少し巻き返したものの2位と、トップの「肉料理」に追いつけないでいる。
注目は、国別の順位の入れ替わりである。
(国別表)
日本の外食産業がいち早く進出した「タイ」
世界に食を発信する「香港」において、少し様相が気になる。
詳しく見てみよう。
【タイ】
タイは、日系企業の進出も多く、また日本人にとって心地よいホスピタリティを持つ方が多いという理由で早くから日系飲食店が立ち並んだ。
居酒屋も多いが、目を引くのは「8番ラーメン」(本部:石川県)だ。
しかも安い。
一杯300円でラーメンが食べられる。その8番ラーメンはタイで100店舗以上の展開となっている。タイ人で8番ラーメンの認知度は90%を優に超える。しかし日本人で8番ラーメンを知っているのは、5%程度。北陸関係者しか知ることの無いラーメンが、タイでは一般に広がっている。
そんなタイからの訪日観光客の「好きな日本食」の1位は長年寿司であったが、2018年1~3月期は、寿司を差し置き、ラーメンが1位に躍り出た。ただ4~6月期では再び2位に甘んじている。
寿司とラーメンが拮抗している状態だ。
香港のラーメン、日系外食事情に異変あり
【香港】
香港は揺れている。
一国二制度の存続を危ぶむ香港市民の富裕層の海外脱出が止まらない。他方豊かになった中国大陸からの観光客の波、移住者の波が止まらない。
かつては香港でタクシーに乗っても片言の英語が通用したが、今は昔。英語は全く通用しなくなった。
食のニーズに関しても大きな変化があるようだ。
この訪日外国人消費動向調査でも、そもそも香港人の好きな日本食の1位にラーメンは到達したことが無かったが、それでも2位だった。
それが2018年に入ってからは、肉料理・魚料理についでの第3位に甘んじているのだ。
そして、その傾向が、香港の現地のラーメン店の業績にも影響しているようだ。
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訪日外国人消費動向調査の同行は、日本国内のみならず、海外で日本のビジネスを占う意味でも重要なヒントを与えてくれる。
今後も統計を注視したい。
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