【社長Blog】コロナ、そしてその後に。

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2020年 4月 25日 (土) ニュース&プレスリリース, 社長ブログ by Akira Tsuchiya

新型コロナが猛威を奮っている。

4月14日現在で世界の累計感染者数200万近く、死者は12万人だ。

私が生きてきた55年のなかで最大の人類のそして経済の危機と言っても過言ではない。
最大の危機はビジネス範疇からではなく、全く違う扉を破ってやってきた。

バブル崩壊、震災やリーマン、様々な社会や経済の節目を生きてきたが、今回のコロナはスケールがちがう。

今の世界経済への影響は序の口だ。
今回のコロナが世界に及ぼす影響のまだ10%も経過していないだろう。

これから残り90%の影響が起こるとすればその規模たるや想像に難しい。。

今回のコロナは全種類の経済活動を止めた。

その影響範疇は震災のように地域限定でも、リーマンのように業界限定ではない。

 

範疇の無い「全」への影響だ。

 

また誤解を恐れずにいえば、今回のウイルスは非常にできの良いウイルスだ。
(人工ウイルスであると騒がれているのもそのせい。)

インフルエンザのようにすぐに症状が出ない分、無症状保菌者が感染を広める。

非健康者も健康者も疑わしきは隔離という方法しか、その勢力を抑えることはできない。

隔離=人とつながることを強制的にやめさせること

今回のキーワードの「断密、断三」はそのゆえんだ。
密閉・密集・密接をお願いするものである。

※しかし、今、「だんみつ」と検索すると壇蜜さんのダンミツが「断密、断三」より上位に来るのはすごい。。。

そういう意味でも今回のウイルスは人間の本能への挑戦であるといえる。

人間は人と繋がりたい。絆を持ちたい、触れ合いたい、人を感じたいと思う本能がある。

マズローの欲求説の三段階目も社会とのつながりだ。社会的欲求だ。

本能の欲求や煩悩を抑えることのひとつには断食がある。
イスラム教ではラマダンと呼ばれている。

イスラム教の国でのビジネスも多いのでラマダンは何度も経験している。
ラマダンが終わったあとの食べるという本能の開放はすごいものがあり、ラマダン後のレストランは客数も食べる量も半端ない。。

今、私達は完全に断繋、断絆を経験している。

Stay at Homeで家にいると人間との繋がりは家族だけだ。
もちろん、昔と違ってインターネットやITがあるのでSNSや様々なツールを使って人とコミュニケーションを取ることはできる。

それだけでもITが進化していない時代のパンデミックとは比較にならないくらい気持ち的には軽いのかもしれない。

でもそんなモニターの厚みくらいしかない薄いつながりを人は求めているのではない。
もっと厚い、深いつながりこそが人が求める「絆」というものだ。

断密で1週間、2週間が過ぎていく。

なにか感じるものありませんか?
なにか恋しいものありませんか?
どこか行きたくなるところありませんか?

飲食店やレストランが自社の商品として売っているものが「食べ物」としての物質(コモディティ)ならば、スーパーで買えるし、テイクアウトでもデリバリーでも代替えが可能。

イスラムの断食後のように猛烈に注文して食べれば満足する。

でもいまのその気持、多分初めての感覚だと思うんです。
なんか寂寞な感じ。。。

それこそが、我ら飲食店が自社の本当の商品として提供すべきものなのではないかと思うんです。

 

味も、料理も大事。美味しいことも当然大事。

 

顧客が求める繋がり感、絆感。
従業員同士のつながり、従業員と顧客のつながり、顧客と顧客のつながり。

店舗側は今までどれだけそれを提供してましたか?
共有してましたか?

今までは放っといても顧客が来てました。

 

満席で入れないとき、来てくれて顧客にどんな対応してましたっけ?
ひとりひとり、一組一組、来店される顧客に感謝の気持ち持ってました?

顧客側も会社の終わりに行ける行きつけのお店、従業員と自然に会話できるお店、グループで行っても色々相手してくれるそんなお店。そんな雰囲気。
店舗に行けなくなって初めてわかったこと多数。

そんなこと、こんなこと。
今回のコロナでお互いがお互いをわかりました。

顧客は、お店に行けなくなって初めて店舗での人の繋がりの価値を感じています。
店舗も、顧客が来店してくれることのありがたみ感じました。

お互いがお互いに価値を感じ合い、さみしい寂寞感を感じています。

コロナが明けて、断繋、断絆が解かれたら、お互いに感謝の気持ちを込めてできることたくさんありそうですね。

顧客も。
お店も。

そんな気持ち大事にしたいと思います。

コロナが明けたその時だけでなく、これからずうーーーっと。

今は大変です。
大変ですが、コロナ後、その時にやってみたいこと考るだけでもたのしいですね。

もう二段階ほど、飲食店舗と顧客の関係が上がっていきそうな、そんな感じがしています。

非日常になってはじめて、当たり前の日常に感謝を感じる。

無くして初めて有り難みを感じることがたくさんあります。

親も、そして恋人も。。。

 

これからが楽しみですね!

AssentiaHoldings,Inc.

Akira Tsuchiya


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