【超速報】インバウンド消費4.4兆円! 外国人消費動向調査
Tweet Check2018年 1月 18日 (木) インバウンド, ニュース&プレスリリース by nobu
観光庁より早い 訪日外国人消費動向調査分析!!
訪日外国人消費動向調査の速報が発表された。
2017年に日本を訪れた訪日数は過去最高の2869万人。
訪日客の消費額も過去最高の4.4兆円を記録した。
アセンティア・ホールディングスは2015年からこの観光庁発表のデータをビジネスの視点から細かく分析しているが、今回も、飲食やサービス業の視点でこの情報を掘り下げてみた。
訪日数2869万人の内訳
4強変わらず中国・韓国・台湾・香港の合計は全体の74.2%。4強だけで2100万人超と、それだけで十分なパワーである。
2017実績 | 2016実績 | 前年比 | 訪日率 | |
中国 | 7,355,800 | 6,373,564 | 115% | 0.5% |
韓国 | 7,140,200 | 5,090,302 | 140% | 13.9% |
台湾 | 4,564,100 | 4,167,512 | 110% | 19.4% |
香港 | 2,231,500 | 1,839,193 | 121% | 30.3% |
この表の中にも「訪日率」と入れているが、それぞれの国の総人口に対して、1年間に入国した人数の比率である。
一人が複数回入国すると、そのたびにカウントされるので、正確な人口対比訪日率というわけではないが、日本好き度合いを測る指標としては、良い指標ではないかと思う。
それでいくと、中国人は、735万人と前年比15%の伸びで最大の勢力であるものの、中国の13.8億人の人口に比すると訪日率0.5%でしかないことが窺える。
他方、韓国勢は色々と政治からみのニュースはあるものの、前年比40%の伸びの714万人が訪日し、訪日率は13.9%となっている。
突出は香港。
前年比21%増で、30%以上の訪日率となっている。
海外旅行は国民生活の豊かさのバロメーターでもあるが、上のグラフでわかるように、タイやマレーシアが人口の1.4%と日本に比べて一人当たりGDPの少ない国からも、人口対比の訪日数が増えていることは、注目をすべきことである。
ちなみに過去の推移をグラフにすると、各国ともに、人口対比の「訪日率」が上昇傾向にあることが見て取れる。
ところで、中国、韓国、台湾、香港からはだけで2100万人の訪日客なのだが、彼らのことを細かく掘り下げたデータは少ない。
情報源を入国管理局に移すと、興味深いデータがあった。
性別別年齢別の入国者数情報である。
一年古い2016年データであるが、主要4か国には共通する傾向がある。
これら四ヵ国に共通しているのは、圧倒的な女性パワーである。
特に若い女性の訪日熱の暑さが窺える。
この傾向は、欧米とは全く違うのが、興味深い。欧米は男性中心なのである。
アジアの訪日客を人口ピラミッド状にしてみると、このような形。
女性に、しかも若い女性にいびつに偏っているがよくわかる。
これらの情報から、何を読み解くか?
今回はまだ四半期速報を集計しての年間速報であるが、今後発表される統計データから、更に日本の各地で中小企業が実践できるテーマを見出していきたい。
※4年で20万人のインバウンド客が訪れる奈良の中小企業の経営する施設
(続く)