アフリカでコインランドリーをフランチャイズ展開

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2024年 7月 6日 (土) セミナー&イベント, ニュース&プレスリリース, 事例&実績紹介 by nobu

洗濯機が普及していないアフリカ諸国で展開する日本流フランチャイズ

2024年7月5日にJICA(国際協力機構)の主宰したアフリカからの研修生の卒業生総会(2024 Annual Alumni Networking Reunion for ABE Ex-Participants)にて、アセンティア・ホールディングス(本社:神戸市、代表:土屋晃)でフランチャイズを学んだ研修生のSergio Morais氏(モザンビーク)が、モザンビークで新たにセルフサービスランドリー事業を直営及びフランチャイズで展開し、アフリカ各国に展開していくことを発表した。

SELFIE LAUNDROMATと名付けたランドリー事業は、清潔な衣類を着ることで健康を増進し、女性を手洗い洗濯から解放し、フランチャイズで多くの若者に雇用を生み出すことを狙いとしている。フランチャイズにより、経営ノウハウや販促マーケティングノウハウを加盟者ネットワーク内で共有し、全体としての成功を目指す。

 

日本企業の様々なビジネスをフランチャイズ化して世界へ広げる株式会社アセンティア・ホールディングス(本社:神戸市、代表:土屋晃)は、アフリカでのランドリービジネスフランチャイズ支援をスタートする。

ABEイニシアティブという日本政府のアフリカ開発支援プログラムの一貫で2021年に来日し、国際大学(新潟県)で修士課程を取得後にアセンティア・ホールディングスで半年間フランチャイズビジネスの実践を学んだABEイニシアティブ研修生のSergio Morais氏がモザンビークに帰国し、日本から送る中古のランドリー機器を揃えたセルフサービスランドリー店舗を2店舗モザンビークの首都と隣接都市に出店する。この2店舗をテスト出店とした後に、国内並びにアフリカ各国にフランチャイズで展開する。

店名はSELFIE LAUNDROMAT(セルフィー・ランドロマット)で、自撮りのセルフィーを意識したが、自分で洗濯する、家族から自立する、自分で(FCとして)稼ぐなどの「自立」という意味と「エンパワーメント(自信をつける)」そして、雇用拡大や手洗い洗濯からの解放という「コミュニティへの影響」を意識したネーミングであり、チェーンの理念にもなっています。

 

 

日本から送る中古のランドリー機器は、日本最大の中古ランドリー機器商社で消耗部品を交換したもので、長寿命を狙っています。そして中古ランドリー機器は日本からの販売ではなくレンタルとします。現地サイドは、レンタル料と、売上に対する一定割合のロイヤルティを日本側に支払うこととなります。

 

アフリカでコインランドリーが使われるのか?

そもそも、Sergio氏がアセンティアに「ランドリーフランチャイズを母国に持ち帰りたい」と言ってきて始まった話です。

聞くと、母国では母親や妹(つまり女性陣)が、家族全員の衣類の洗濯を手洗いでやっているのが現実。お金が無くて洗濯機が買えないのではなく、電気の安定供給と水道普及が問題だという。

1回の洗濯には5時間もかかると言い、それが女子学生の勉強の時間を奪っているという。

また多くの家庭では、洗濯のためにメイドを雇っているという実態も分かってきました。

セルフランドリービジネスの実態を調べると、先ずモザンビークにはセルフランドリーは一軒も存在せず、アフリカで一番経済成長している南アフリカや最大人口のナイジェリアには複数存在していることが分かりました。更にその価格を調べて驚いたのが、南アでは日本と同水準の1回当たり価格に対して、それよりも経済レベルの低い国では、日本と同等やむしろ高いというのです。

前述の洗濯のメイドの賃金も日本のコインランドリー価格より高いことも掴めています。

モザンビークの店舗では、日本同等の1回当たり価格(300~500円)で実店舗を運営する予定ですが、結果が楽しみです。

 

 


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