Trip Adovisor 外国人に人気のレストランランキング2017分析
Tweet Check2017年 6月 26日 (月) インバウンド, ニュース&プレスリリース by nobu
外国人に人気のレストランランキング2017分析
外国人観光客、特に北米&オセアニア系の外国人に絶大なる人気を誇る世界最大の口コミサイト「トリップアドバイザー」による、旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本のレストラン ランキング 2017が発表されました。
日本国内で貴重な成長事業分野である「インバウンド」をビジネスターゲットの一つとして考えると意識せずにいられないランキングです。
今年で4年目となるこのランキング。最初の2年は、所謂「ガイジンに有名」な店が上位にランクインしていました。久兵衛や一風堂、一蘭という顔ぶれが並んでいましたが、昨年2016年あたりからは各地で地道に外国人相手に努力されているお店がランクインするようになっています。
狙ってランクインしているお店もあれば、自然に評価されてというお店もあるようですが、ひとたび上位30位に名を連ねるとそれなりの広告宣伝効果があり、客が客を呼ぶ状況になっていることが数店舗を取材して判明いたしました。
今年2017年のランキングでは、過去とは違う特徴があるので、そこをフォーカスして論じたいと思います。
ラーメン好きだが際立たたず?
観光庁が調査する「好きな日本食ランキング」で堂々1位を続けているラーメンは、このベスト30の中に1社しか入っていません。
その1社も、何度かインバウンドビジネスの「雄」としてご紹介している京都のFire Ramenこと「めん馬鹿一代」さんです。
Fire Ramenめん馬鹿一代さんは、6~7年前からインバウンド市場に気付き、外国人観光客のニーズを徹底したヒアリングから突き詰めて、接客サービスの改善を行い、一年ほど前からはメニューまで大幅刷新しています。2年前に取材した際には、「観光業だと意識しています」と見た目はラーメン店であるものの、「産業分類」では「観光業」だと意識した経営革新をされておられました。
ラーメンはもはや世界中が好きな日本食のメニューになったものの、単品勝負のラーメン店ではこのランキングに入るには何かが足らなかったのだと思います。
Fire Ramenめん馬鹿一代さんのパフォーマンス、ライブ感は、エンターテイメントとしての価値を持っています。
(Fire Ramenめん馬鹿一代さんは、他地域への出店を考えています。ビジネスパートナーを募集しておりますので、ご相談ください)
世界遺産・飛騨高山強し!
このランキング30店舗の中で世界遺産の飛騨高山は京都の7店舗に次いで都市として2位の6店舗と全体の20%の占有率です。
日本各地で世界遺産登録へ向けた動きがあるのも、この結果を見ればうなずけます。世界遺産飛騨高山に集まる外国人観光客。その外国人観光客を目指して外食の起業家が続々と高山でインバウンドに挑戦しています。
見逃せないぞ金沢
そして都市別ランクイン数で、京都、高山、東京に次いで第4位なのが、金沢です。
小京都として日本人には有名ですが、外国人にはまだまだ知れ渡っていないと言われていた金沢ですが、北陸新幹線効果でしょうか、前年調査では1社のランクインが4社へと増えています。
前回30位だった和食店が今回は11位、後は23位24位29位に、何れも和食系がランクインしています。
金沢のこの躍進は、他の地域でもしっかり準備をすれば、インバウンドの波にまだまだ乗れることを意味していると思います。
是非この4社の個々のページに下表からクリックして移動していただき、外国人の評価の一つ一つを読んでみてください。参考になります。
肉、強し
韓国焼肉+日本焼肉+鉄板焼きを合計してしまっていますが、30店舗中8店舗が「肉」業態です。
北米やオセアニアの方々が肉好きなのは昔から知れ渡っていますが、多分この「肉」の躍進には、アジアの若者の評価があるのではないかと推察します。
今、アジア諸国は豊かさを増して、かつての1990年代の日本の牛角ブームのように、若者が肉を食べるということをはじめて経験し、それが流行化しています。アジア各国、しかもベトナムのような新興勢力の国であっても、肉を扱う客単価1500~2000円の店に若者が集まっているのを目撃して参りました。
アジアが成長すればするほどに、日本の「肉」に注目が集まります。
しかも、残留放射能や残留抗生物質の問題から日本の牛肉、豚肉、鶏肉は海外へ輸出できないことが多いので、「日本に来た時に!」こそ、肉に集まるのでしょう。
(放射能や抗生物質の問題は、日本人にも深刻な問題なのですが。。。)
お好み焼きの健闘
見逃せない存在だと今年のランキングを見て感じましたのが、「お好み焼き」です。
昨年も2店舗ランキングされていて、今年は2015年ランクインの広島焼き店が復活して3店舗になりました。
グルテンフリーの飲食店のランクインがある一方で「粉モン文化(=小麦粉文化)」は万国共通の要素があり、かつ目の前の鉄板で繰り広げられるパフォーマンスやスタッフのトークというエンターテイメント性が評価のポイントのようです。
ASEAN諸国でも鉄板焼きやお好み焼きは人気があります。日本人には当たり前の「お好み焼きを裏返す」やマヨビームが人気のようです。
その他のインバウンド情報は、コチラ
https://blog.assentia-hd.com/inbound2.0